身体を整える

姿勢が良くならない理由

姿勢がよくなるからバレエを習わせたいって保護者の声をよく聞きます。バレリーナ=美しい姿勢ってイメージがありますよね。 バレエを習うと、なぜ姿勢がよくなるのか。 バレエのテクニックを教えるときに背中を伸ばすことを指導しているのですが、背中だけでなく、胸や肩をどう開くか、どう動かすか、下腹部をどう意識するかも指導します。 すらりとした首筋や背中を保って踊るためには、力づくで伸ばそうとしても反対に縮むだけですし、踊りも硬くなってしまいます。それにずっと力を入れたままでは疲れてします。 力まず、すっと伸ばせるように、正しい背中の伸ばし方を教えていきます。 そして、人それぞれ生まれ持った骨格や筋力があり、また生活習慣で筋力の強いところ弱いところに差があるので、生徒の動きや筋力のくせを見て、直していきます。 その時に気を付けるのは、背中が伸びないのは背中だけの問題ではなく、問題点は全く別かもしれないということ。それをトリガーポイントと言います。 背中を一生懸命伸ばそうとして、背筋や腹筋を鍛えても伸びづらかったらり苦しいときは、予想もしてなかった場所や事柄が原因となっているこ伸びない場合もあります。 原因は骨盤の傾きかもしれないし、骨盤が安定していないのかもしれない。傾いていれば正しい位置に調整しなければいけないし、安定していないのであればエクササイズが必要になります。 骨盤の傾きはどこかの筋肉が強いせいかもしれないし、弱いせいかもしれない。 骨盤ではなく、足元の問題かもしれない。それを私たちは自分の体と照らし合わせて、一つずつゆっくり見ていきます。 生徒にはいろんな例えをつかって、筋肉の動き方や感じ方を伝えていますが、生徒に触って直したり、私たちの動きを見せたり、私たちの筋肉を触ってもらって、筋肉の強弱を感じてもらうのが、一番、伝わりやすいですね。 人それぞれの感覚を伝えることはすごく難しい。自分のボキャブラリーのなさに身もだえてしまいます。

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ポアントレッスン

トゥシューズの歴史の流れ

トゥシューズの歴史が今、変わりつつあるのをご存じですか? トゥシューズとはバレリーナがつま先立ちで踊るための靴。この靴は「トゥシューズ」、または「ポアントシューズ」と呼ばれています。 ・トゥ = toe つま先で立つシューズ・ポワント(フランス語読み)又はポアント(英語読み)= pointe 点で立つシューズを意味するもので、どちらも正しい呼び方です。※私はポアントシューズと呼ぶことが多いので、これから先はポアントシューズと書きますね。 小さいお子様やバレエが初めての方、男性は柔らかい皮や布でできたバレエシューズを履いて練習します。 ある程度の経験と筋力が身についたと先生が判断した時に、ポアントシューズを履いて練習が始まります。 このポアントシューズの始まりは18世紀ごろとされています。当時はかかとのある靴で踊っていたようですが、1730年代にはじめてパリオペラ座のMarie Camargos(マリー・カマルゴ)がヒールを取って踊りました。これがポアントシューズの元となります。Marie Camargos(マリー・カマルゴ)は当時スカートがくるぶしまであった衣装を、足首が見えるように短くした人でもあります。スカートが短くなって、靴もかかとがない分、振り付けも早く大きく動いたり、ジャンプするものが増えたようです。 1823年にイタリア人のAmalia Brugnoli(アマリア・ブルニョリ)が、はじめてつま先で立って踊り喝さいを受けています。シューズはまだ柔らかいサテン製のもので、ほかのダンサーにもかなり刺激を与えたようです。その刺激を受けた一人、Marie Taglioni(マリー・タリオーニ)は、1932年にはじめて公演(レ・シルフィード)の最初から最後までつま先立ちで踊りました。 19世紀の終わり、イタリアの靴メーカーがシューズの先(つま先の方)を硬くして立ちやすくしました。イタリアのバレエダンサーがロシアを訪れ、つま先で踊ったのを見て振付家のMarius Petipa(マリウス・プティパ)が影響を受けたとされています。それは「眠れる森の美女」のオーロラのバリエーションを見ていただいても分かりますよね。 さらに今のポアントシューズのようになったのは20世紀初頭。足首が柔らかく、甲のあったロシア人のAnna Pavlova(アンナ・パブロワ)はシューズの底に皮を入れ、つま先をさらに固くすることで、足先を固定するようにしました。その靴を作ったのがSalvatore Capezio(サルバトーレ・カペジオ)。そう、あのカぺジオが国際的なポアントシューズブランドを立ち上げた最初の会社になります。 ざっとポアントの歴史を書きましたが、ご覧のようにシューズが変われば踊りも変わります。踊りが変わればシューズも変わります。 クラシックバレエは古典ですが、バレエの基本は変わらずに、絶えず進化していっています。 変えていくのはその時代に生きた人たち。 最近ではお姫様に人種や肌の色は関係ない。シューズがピンクだけなのはおかしいと茶系のポアントシューズも出てきました。 そして、アメリカでは男の子が希望すればポアントクラスを受けることも可能になっています。 今までも、男の子がポアントを履いて練習することもありましたが、足首やつま先強化のためで、ポアントを履いて踊ることを目的としてはいません。 男性がポアントを履いて踊ることで、出てくるテクニックや表現もきっとあるのではないかと思います。 ちょうど今、時代の変わり目にいると思ったら、ワクワクしますね。

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