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アレグロで素早く手脚を動かすには

アレグロのような早い踊りで音に間に合わなかったり、思うように動けず無理やり動かそうとして、踊りが崩壊するダンサーを多く見かけます。気持ちばかりが焦り、動かそうと思っても動けない。 なぜ音に間に合わないのか。なぜ手足が思うように動かせないのか。 手脚が思ったように出せない原因として身体のバランス、重心の位置が関係しています。歩き始めの赤ん坊のように身体のバランスを探っている状態では、素早い動きはできません。姿勢のバランスが悪ければ、手脚に無駄に圧がかかりその分だけ動かすのが遅れてしまいます。。重心の位置が左右、前後にスムーズにシフトできない場合も同じです。前に動きたいのに、重心が後ろに乗っていれば、重心を前にシフトさせてから出ないと動き出せない。動きの手間が1つ多くなる分、遅れてしまう。 アレグロを上手く踊るコツは、①すぐに動かせる重心の位置にいること。②その位置を保つこと。 では、そのために何をするのか。バスケットボール選手がなぜ素早い動きができるのか、調べた研究があります。 バスケットボール選手の姿勢の安定性、体幹の筋持久力、敏捷性の関係を示すことを目的とした研究の結果によると、姿勢の安定性と体幹の筋持久力には相関関係が見られました。また、敏捷性と姿勢の安定性との間に相関関係があることも示されました。 体幹の安定性により関節への負荷が最小限に抑えられるため、体のメカニズムが活性化され、スポーツでの力を最大限に発揮できるようになるということです。

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目隠しでレッスン

本番でバランスが崩れる理由

舞台本番でなぜかいつも通り踊れないってダンサーは多いかと思います。舞台上で輝くために何度も何度も繰り返し練習をします。でも崩れるバランス。。思うように回れない。。。 それは踊る場所が異なるからです。スタジオと舞台上の環境が大きく違いすぎるため、練習ではうまくっても本番でうまく踊れないことも多々あります。それは視覚に頼りすぎているからではないかと調べた研究があります。 当然、普段のレッスンと本番当日では緊張や疲れの差は大きいですが、スタジオには鏡があり、視点が近く安心感があります。そして客席が暗くなり照明が舞台上にあたることで目がくらみバランスを崩しやすくなります。 目を閉じてレッスンをしたダンサーと目を開けてレッスンをしたダンサーを調べた結果、目を閉じて練習したダンサーの方がバランステストの結果が良かった、向上したと研究結果が出ています。 ならばと、ミキバレエアカデミーの生徒たちに発表会の前に目隠しでバーレッスンをさせてみました。 目隠しでレッスンをして気が付いたのは、体の動きや方向を視覚ではなく体で感じることが出来ました。自分がまっすぐだと思っていても曲がっていたり、低いと思っていたものが高かったり。それに先生の声や音楽を聴いて動くことの難しさも改めて感じました。腕や首、胸といった上半身の動きも目だけをキョロキョロ動かすのではなく、腕と上半身の調和することも練習できました。また身体の小さな動きを読み取ろうとするおかげで、本人たちが気が付かないうちに集中力も鍛えられたと思います。 この論文の冒頭に「ダンサーはバランスを取る時に大いに視覚に頼る。はっきりと見ているダンサーの方がバランス感覚が優れている」と書いてありました。見えている方がバランスはとりやすい。でも、視覚だけに頼ってしまうと身体の感覚を感じることなく踊ってしまうので、結果的に舞台で照明があたって見えなくなった時に失敗しやすい。 今回の舞台は視覚だけにとらわれず、お互いを感じ、音を感じて素晴らしい舞台を披露できたと思います。

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